店員オザワに聞け!『船釣りの竿選び』

シロギス専用ロッド

これぞ王道!? 店員オザワの限りなく無難な道具選び

小澤 淳 2016.11.11
地域によって差はありますが、4~5月頃になると産卵のため浅場へ寄ってくるのがシロギス。水深5~10mの浅いポイントで釣れるためアタリの出方がダイレクトで、力強い引きを手軽に味わうことができます。初心者にもオススメの釣り物といえるでしょう。

不思議とスーパー等ではあまり見かけない魚ですが、釣りたての新鮮なキスの天ぷらは非常に美味。釣り人でなければなかなか味わえないご馳走なので、ぜひチャレンジしていただきたいターゲットです。定番ゲストのメゴチも、天ぷらにするとシロギスに負けない美味しい魚です。

『今回はエキスパートモデル3種をご紹介』

それでは、シロギス釣りに使用する専用のロッドをご紹介します。
船シロギス エキスパートモデル

今回は初心者向けというより、どちらかというと『周りの人よりたくさんキスを釣りたい!』というマニアな人向け(?)の王道ロッドです。

最初にご紹介するのは、
【がまかつ】閃迅(せんじん)キス シリーズ
ラインナップはM-180とMH-180の2種。いずれもバットジョイントの2本継ぎです。超高感度、超高強度のスーパートップを穂先に採用し、シロギスの小さいアタリも見逃しません。
そして、がまかつロッドの最大の売りは『バランスのよさ』。一日ロッドを振っていても疲れにくく、テンポよく手返しができるロッドです。
店頭実売価格は3万5千円前後。


そしてお次は、
【シマノ】バイオインパクト X キス シリーズ
S-170、M-180、MH-180の3タイプがありますが、オザワのオススメはズバリ!「S-170」。このロッドは、おそらく市販のシロギスロッドのなかで穂先が最もしなやかで、シロギスの「モタレアタリ」がわかりやすい作りになっています。モタレアタリとは、シロギスが付けエサを飲み込む瞬間、穂先がわずかに引き込まれる前アタリのこと。穂先が硬すぎるロッドだとこのモタレがわからないばかりか、魚が食いついたときに違和感を覚え、エサを放してしまう場合もあります。S-170は穂先から穂持ちにかけてが非常に柔軟なので、モタレアタリが竿先に表れやすいのが特徴。食い込みにも優れているのでオススメですよ♪
店頭実売価格は3万円前後。


最後の一本は
【ダイワ】極鋭ゲーム MC-150AGS
このロッドはキス専用というワケではなく、マルイカやフグなどライト系小物の万能ロッドです。しかしながら、ダイワ独自の金属穂先「スーパーメタルトップ」を装備しており、超超高感度を実現。小さなアタリも大きく増幅させて、手元にガンガン伝えます!また、全長も1.5mと短いので船釣りの様にアンダーキャストで投げる釣りには仕掛け振り込み時に竿先が海面に触れないのでアンダーキャストでフルスイングができ、遠投してより広範囲を探れますよ。
店頭実売価格は3万円台後半。

以上、今回はマニアックな人向けのロッド紹介でした。

初心者でも気軽に楽しめ、極めようとすれば非常に奥の深いシロギス釣り。これからが好シーズンなので、ぜひチャレンジしてみてください。
ライター紹介
シロギス専用ロッド

小澤 淳(オザワ ジュン)

神奈川県相模原市上溝にあるフィッシング相模屋のスタッフです。
基本的に磯釣り師ですが、湘南茅ヶ崎産まれの茅ヶ崎育ちで、10代中頃から20代前半まで、ある船宿さんでアルバイトもしてました。現在、店でも担当は磯釣り……なのですが、数年前に相模湾へカツオ釣りに行ってから、再び船釣りの世界にのめり込みました。マダイ、マグロ釣りのほか、最近特にハマっている釣り物がカワハギ、マルイカ、タチウオ。お酒の次くらいに船釣りも大好き♪(笑) 最近、店で磯釣りのお客さんに「よう!船釣り師!」と呼ばれる、複雑な気持ちの40歳です

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