店員オザワに聞け!『船釣りの竿選び』

コマセマダイの竿選び

これぞ王道!? 店員オザワの限りなく無難な道具選び

小澤 淳 2016.05.02
桜の咲く4月頃から始まるのがマダイの乗っ込み。この時期、マダイは産卵のため特定の場所に集まって来るので、数型ともに好釣果を得られるチャンスとなります。
真鯛
乗っ込みマダイを狙う際、最も一般的なのは「コマセマダイ」と呼ばれる撒き餌を使った釣り方でしょう。

『軟調のムーチングロッドが最適』

コマセマダイでは、非常に柔軟な胴から曲がる「ムーチングアクション」の長めの竿を用います。このようなムーチングアクションの竿のことを、一般に「ムーチングロッド」と呼んでいます。置き竿にした際、ウネリや波で船が揺れると硬くて短い竿では付けエサが大きく動いてしまいますが、ムーチングロッドであればその揺れを吸収して付けエサが不自然に動くのを防いでくれます。

また、軟調の竿は、カゴからポロポロとこぼれるようにコマセが出る状態を作り出すのにも適しています。

使用するオモリは地域や船宿さんにより異なりますが、概ね60~100号くらいが多いかと思います。

釣り竿にはパッケージやカタログに「錘負荷○○~○○号」という表記がありますが、コマセマダイ用の竿はスペック上の最大オモリ負荷より大きいオモ(カゴ)を使ってもまず問題ありません。例えば、20~60号と表記されていても、実際には80号程度のオモリまでは余裕で対応可能です。

竿の長さについては2.4m~3.3mくらいですが、どの長さを選ぶかはそれぞれ個人的な好みになります。

さてさて、ここではダイワのリーズナブルなマダイ竿をご紹介します。

【ダイワ】アナリスター真鯛シリーズ
ムーチングロッドおすすめ
255、270、300と3タイプの長さがラインナップされていて、オモリ負荷は全て同じです。
255は手持ち誘い用、270は手持ちと置き竿兼用、300は置き竿用となっています。

ある知り合いの船長から聞いた話ですが、大型狙いなら3mの竿でじっくりと置き竿、数狙いなら2.4~2.7mの竿でこまめに誘い続けるとよいそうですよ♪
店頭実売価格は20,000円ちょっとです。
ライター紹介
コマセマダイの竿選び

小澤 淳(オザワ ジュン)

神奈川県相模原市上溝にあるフィッシング相模屋のスタッフです。
基本的に磯釣り師ですが、湘南茅ヶ崎産まれの茅ヶ崎育ちで、10代中頃から20代前半まで、ある船宿さんでアルバイトもしてました。現在、店でも担当は磯釣り……なのですが、数年前に相模湾へカツオ釣りに行ってから、再び船釣りの世界にのめり込みました。マダイ、マグロ釣りのほか、最近特にハマっている釣り物がカワハギ、マルイカ、タチウオ。お酒の次くらいに船釣りも大好き♪(笑) 最近、店で磯釣りのお客さんに「よう!船釣り師!」と呼ばれる、複雑な気持ちの40歳です

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