店員オザワに聞け!『バッテリー選び』

電動リールのバッテリー選び

これぞ王道!? 店員オザワの限りなく無難な道具選び

小澤 淳 2016.11.12
「急にパワーが落ちた」とか「いきなり使えなくなった」「メーターが合わなくなった」といったトラブルで、電動リールを修理にお持ちなるお客様がお店によくいらっしゃいます。

ところが、メーカーに修理依頼すると『異常無し』で戻って来ることが多々あります。
バッテリトラブル
この場合、トラブルのほとんどはバッテリーに起因していると考えられます。

というわけで、今回は現代の船釣りでは必要不可欠ともいえる電動リールを動かすための「バッテリー」のお話をいたしましょう。

『オススメは軽くてハイパワーなリチウムバッテリー』

まず疑うべきは、所有しているバッテリー自体の劣化。そしてもうひとつ、「船電源」いわゆる船に付いているバッテリーを使用すると、上記のようなトラブルが発生する場合があります。船電源はエンジンのアクセルオン、オフによって電圧が変わったり、使う人数、場所によってリールを動かすのに必要な電力が届かない座席があるのです。

最近の電動リールはハイパワーの製品が多いため、かなりの電力を必要とします。その結果、船電源では電力が安定せず、リールが動かなくなったりパワー不足になったりします。また、電圧が安定しないと電動リールのコンピューターに過負荷がかかって壊れてしまうこともあります。その結果、「タナが合わない(=メーターのズレ)」という事態になってしまうのです。

そんなわけで、
バッテリーは自分で購入して持って行くこと
をオススメします。

バッテリーは、カルシウム(鉛)バッテリーとリチウムバッテリーの2種類があるのですが、僕のオススメは断然リチウムバッテリー(ちょっと高いですが…)。カルシウムバッテリーでも使用上の支障はないのですが、重たいし、ちょっと使わないと過放電でパアになってしまうことがよくあります。その点、リチウムバッテリーは軽くて持ち運びが楽なうえ、高出力のため電動リールのパワーを最大限に引き出してくれます。

僕のオススメは
【シマノ】電力丸10Ah
シマノ 電力丸10Ah

店頭実売価格で5万円前後と高価ですが、カルシウムバッテリーをダメにして何回も購入することを考えればお得だと思いますよ。

ちなみに、リチウムバッテリーだからといって長期間放置していると、鉛ほどではないですが過放電で劣化してしまいます。使わないときでも2~3カ月に1回は必ずフル充電してあげるのがバッテリーを長持ちさせる秘訣です。
ライター紹介
電動リールのバッテリー選び

小澤 淳(オザワ ジュン)

神奈川県相模原市上溝にあるフィッシング相模屋のスタッフです。
基本的に磯釣り師ですが、湘南茅ヶ崎産まれの茅ヶ崎育ちで、10代中頃から20代前半まで、ある船宿さんでアルバイトもしてました。現在、店でも担当は磯釣り……なのですが、数年前に相模湾へカツオ釣りに行ってから、再び船釣りの世界にのめり込みました。マダイ、マグロ釣りのほか、最近特にハマっている釣り物がカワハギ、マルイカ、タチウオ。お酒の次くらいに船釣りも大好き♪(笑) 最近、店で磯釣りのお客さんに「よう!船釣り師!」と呼ばれる、複雑な気持ちの40歳です

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