マダラ

魚偏に雪と書くその名から、冬の魚のイメージが強いが、太平洋岸での釣期は6月下旬~年末の約半年間。身肉の美味さと数なら夏季、大型狙いと「白子」の魅力は晩秋以降となる。タチ、キクとも呼ばれるタラ白子は本種の精巣。「タラコ」は通常本種ではなく、スケソウダラの卵巣を指す。

世界に450種以上が分布するタラ科魚類中、唯一の釣りメインターゲット。「鱈腹喰う」の語源とされる旺盛な食欲で年に40~70%も体重が増加、10年程で体長1mに成長。大型は20kgを超える。
下顎にある一本の髭は「アンテナ」の役目を果たすとされる。

今ではすっかり関東圏の深海ターゲットとして定着したが、十数年前までは「北海道、東北、日本海」のイメージ。「関東圏でマダラ釣り」はそれまでのイメージを覆す絶大なインパクトがあった。

本種は重要な水産資源として世界各国で大量に漁獲され続けているにもかかわらず、一定の資源量を維持。これはマンボウ、マグロ類に次ぐ産卵数の多さに加え、持ち前の貪欲さと成長の速さの賜物である。

「鮮度が極めて良ければ“刺身”が絶品」

調理は鍋物(タラチリ、チゲ、寄せ鍋など)やフライ、ホイル焼きやムニエル、若しくは「白子ポン酢」など。気の利いた割烹で「昆布〆」が登場する程度だが、鮮度が極めて良ければ「刺身」が絶品。
釣り上げたマダラが生きている間に鰓の付け根を切って血抜きし、冷海水でキンキンに冷やして持ち帰る。可能なら当日中、翌晩までには薄造りに引き、紅葉オロシを効かせたポン酢で食す。少量の肝を溶いても良いが、ワサビ醤油では台無し(昆布〆はワサビ醤油が合うが)なので要注意。

数釣れた際には三枚に下した身に軽く塩を振って3時間程冷蔵。水気を拭き取ってから冷凍すれば「全く臭みの無い」本種を存分に堪能できる。
<主な釣り方>
■エサ釣り(胴つき)
■ルアー(ジギング)

マダラの釣果写真

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茨城 / 平潟港
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茨城 / 平潟港
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富山 / 黒部漁港
茨城 / 平潟港
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アブラボウズ
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カレイ
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カワハギ
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カンパチ
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キンメダイ
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クロダイ(チヌ)
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クロマグロ
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クロムツ
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サワラ
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シマアジ
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ショウサイフグ
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シロギス
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スズキ(シーバス)
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スルメイカ
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タチウオ
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ハガツオ
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ハナダイ(チダイ)
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ハマダイ(オナガ)
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ヒラマサ
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ヒラメ
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ヒレナガカンパチ
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ブリ(ワラサ、ハマチ)
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ベニアコウ
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ホウボウ
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マゴチ
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